■まちづくりと観光ガイド
地方を訪ねた時、『何処から来られましたか』と聞かれて、『佐倉から来ました』と応えた時、『良い所に住んでいますねー・・・』と言われたりすると、理屈ぬきに嬉しい気持ちになります。
地域でガイド活動に取り組む一人として、そうした《佐倉》に対する期待を裏切らない為にも、おもてなしの気持を大切に、聞く人の立場に立った説明や話し方、気配りで、佐倉の魅力を伝える努力をしています。
話が一方的にならないよう、来訪者の要望や関心ごとを十分にくみ取りながら、出来るだけストーリー性を持たせたガイドを心がけ、来訪者がお帰りになる時、「城跡や武家屋敷の説明を聞いて侍の暮らしが良くイメージできました」、「佐倉は良いところですね。又来ます。」、「佐倉が好きになりました」といったような言葉を聞くと、ガイド活動に充実感とやりがいを感じます。
観光ガイド活動は、相手に喜んでもらえる事が、自分たちの喜びであり遣り甲斐であると共に、楽しみながら自己の学習や知識を深める生涯学習にもなっており、その点、ガイド活動は「やってやろう」ではなく「やらせててもらっている」と考えるべきだと思っています。
■このシリーズでは、観光ボランティアガイドの「意義」・「活動」・「魅力」につい
て考察し、「地元佐倉の良さを再発見」するとともに、「観光ガイド」が広い意味での「まちづくり」に、どう寄与できるかを考えてみたいと思います。